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BilinKids英語教室 bilinkids.exblog.jp

熊本市東区の、楽しくて画期的な英語指導法を誇る、素敵なこども英語教室です。


by bilinkids

英検至上主義?― 適期を待てますか ―

突然ですが、質問です。
あなたは、お子さんに、
出来るだけ早く英検を受けさせたいですか?

こんな質問をしたのは、私自身が
次のような疑問を持ったからなのです。

そもそも、英検って、
5級からスタートしないといけないの?
小学校のうちに5級、できたら4級、と
ステップアップしないといけないの?

小学校や幼稚園のうちに受けさせるとなると、
やはり5級からが主流かと思います。
私だったら、
十分に力がついていて、ノー勉でも合格できそうなら、
受けてごらん、と声をかけますが、
そうでない子に挑戦を促したりしません。

(お断りしておきますが、早期受験を
否定しているのではありません。
適期であるか否かに焦点を当てて書いています)


適期でない子に英検合格のための勉強をさせるとなると、
毎日コツコツ、過去問やテキストを何周も解くという
膨大な時間を費やすことになります。
正誤による減点方式を幼い年齢から経験し、
英検という試験を攻略するための勉強と暗記を重ねます。
(※教室は真逆のアプローチ「何ができたか」にフォーカス。加点方式です)

この「未熟期受験」を続けてきた子にほぼ共通する、
マイナス影響があるのをご存知ですか?


英検至上主義?― 適期を待てますか ―_b0253507_14363238.png


英文の意味を日本語訳する回路
脳に作られてしまうのです。
例えば

Cathy Carter comes to school on foot.

なら、
「Cathy Carter=主語・誰が」、
「comes=来る」、
「to school=学校へ」、
「on foot=歩いて」、

と、意味を繋いで英文全体を理解しようとするクセが付き始めます。
ここまで極端ではないにせよ、
日訳回路が当たり前になるとものすごい時間のロスが生じ、
特に長文読解やリスニングになると
「時間が足りない」と苦労し、急ぐあまり誤答してしまう…
思い当たる人も多いのではないでしょうか。


充分に「英語を英語のまま理解する」回路ができていれば、
長文読解もリスニングも、楽だし受験自体を楽しめます。
(発音、会話力はいうまでもありません)

一方、
英文をいちいち日本語訳して解く癖がつくと、
英語回路を育て直すのに、
またまた、膨大な時間と訓練が必要になります。
でも、

お子さんがこの先出会う
英語のボリュームや難易度は増す一方ですから、
一刻も早くこの「英語脳」になることが
本人が楽になるだけでなく、
「実践的な英語」
そして
「成績のための英語」
をも身につける、唯一の方法です。



そもそも、英検に早期チャレンジさせたい理由は、なんでしょうか?

言語臨界期を逃したくない。
挑戦するマインドを育てたい。
合格したら自信になる。
メディアの影響。
周りの子が取得し始めた。
5級合格の弾みから次々取らせたくなった。

色々あるかと思います。
でも、
私がたくさんの子ども達を見てきて思うのは

「適期を見逃さない《子どもへのまなざし》」

これさえあれば、例えば
中2くらいになって
「初めての英検が3級」
という経験なども、大賛成です!

本人の中で英語の回路がじっくり育っていて
学校での学習ともシンクロして、
テスト英語にも慣れている年頃。

こんな英検との距離感、いいなぁと思います。
それまでに英検を受けないことが
何か不利をもたらしているでしょうか?

全く、思い浮かびません!

それまでとことん英語脳を育ててきたのですから、
この先、どんなに長文や、早いスピードのリスニングに出会っても
処理能力が十分に備わっています。
先に走り出した子達の後から、
たいした努力もしないで追いつき追い越すことができるのです。
(一般的に、早期英検を始めた子でも
高校までに準1級に手が届く子は稀。
一方、英語脳をしっかり育てれば準1取得は射程範囲内です)

また、
早い段階で「減点方式」のテスト英語を経験せず、
遊びを通じて加点方式で続けた英語は

「楽しい!」
「できる!分かる!」

その子の得意分野として、自信も実力も育っているはずです。


もし、お子さんに
「自信を付けさせたい」
というお気持ちで英検を検討させているのであれば、
どうぞ、
「適期」かどうかを見定めてください。


未熟期受験の合格の為に、何十時間も机で費やす前に・・・
減点方式で刷り込まれる「間違ってたら恥ずかしい」という意識から、
英語でしゃべることにしり込みするようになる前に・・・

人生で最初の十年ちょっとしかない、
キラキラした、
その子らしい時間を過ごせているか・・・
今、育てるべきものは何なのか・・・

花や実をどっさりつけさせたいのであれば、
支柱を立ててでもいいから、ひ弱な茎の先に早く咲けばいい、
というわけではないということ。

まずは、見えない、
「根っこ」
をじっくり育むこと。

根っこさえ、深く、たくましく育てば、
北風もへっちゃら。
支柱などなくても、
将来、見事な花を咲かせることでしょう。


(子どもへの言葉かけに役立つ
マザーズコーチングも開講しております。
ご興味のある方はご相談ください。)


by bilinkids | 2023-10-27 14:36 | 講師YOKOのつぶやき